第21話「前編 00モモ危機いっぱい」
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
パパが苦労して集めたペンギンのくしゃみのエキス。モモがうっかり手を滑らせ落としそうになったが、シンドブックがスライディングキャッチ。3丁目に住むボワロ博士に届けに行ってほしいとのことでグルメポッポで外出。我が娘ながらほんとにいつもかわゆいわ。とのママの発言。ええ、お手伝いしていい子ですなぁ、わが娘(洗脳)しかし、このお使いがまさか重大な事件に巻き込まれるとはまだ誰も知らない。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
ボアロ博士を訪ねると部屋は留守。ちょうど本人から電話がかかってきた。博士は2丁目のイタリア料理の店ではなく、イタリアの本家ミラノにいるとのこと。たかだかおつかいで海外まで行かせるあたり、モモへ信用がある証拠?
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
ということでミラノのボアロ研究所に着陸したモモ一行。またもや電話が鳴る。ボアロ博士は国際犯罪組織の「スルメッチ」に狙われているらしい。それで博士はパリに逃げた。急に雲行きが怪しくなりましたね。スルメッチと聞いてビールのおつまみが連想するあたり、シンドブックはおっさん確定。そういえばモモがイタリア語?で応答しているので一応外国語は話せる設定なんでしょうか。いや、そもそも1回目はボアロ博士は日本語で話していたよね?なぜ2回目はモモが外国語を話しているのでしょうか。ただの演出とはいえちょっと気になる。博士の提案でDOKOKANO情報部のミラノ支部へ助けを求めに行くことに。とはいってもこの場所の周辺はスパイが見張っている、どうするモモ。本人によるといい考えがあるとのこと。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
秘密情報部員になれ~。ただの見た目だけではない、ちゃんと鞄の中にも情報部員らしいものがたくさん詰まっているのだ。組み立て式ライフル、赤外線式双眼鏡、何かのスプレー、栓抜き、缶切り、小型レーダーと発信機。…明らかに余計なものが入っていますが何かの役に立つと信じて(笑)
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
グルメポッポがテイクオフ!するのを見張っていたスパイが発見。三者三葉で一目散に後を追う。ある者は車で、ある者は走って、ある者はベビーカーで、ある者は電車ごっこ…。どこまでが本当のスパイかわからないというかなり手の込んだ変装である(深読み)そしてこのグルメポッポは実は囮、中にはお供だけしか乗っていない。モモは単体でこっそりDOKOKANO情報部ミラノ支部があるという、ジョルジョのピザ店へ潜入。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
ジョルジョのピザ店 モモ「ボンジョルノ~」店主「おいでやす~」
『DOKOKANO「ど」はドーナッツの「ど」』『ドラ猫踏んだらおどろいた(不明)』合言葉を交わして握手。モモ「あたし00モモそこんとこよろしくね」
店主の計らいによって対スパイ用の特殊車両を借りられたモモ。この車でパリ行き夜行列車の駅まで行けば、応援の味方スパイが待っているらしい。これで万事OK!と思いきや、こっそりついてきた相手スパイによって見つかってしまう。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
しつこく追ってくる相手スパイ。後部ガラスを銃撃したり左右から挟み撃ちで幅寄せしてくるのに対抗して、秘密兵器を使用。両輪から出てきた回る大きな槍のようなもので相手のタイヤに攻撃。さらには走行途中でこの槍が鉄橋の両脇に引っ掛かり、そのまま橋の上を走る。しかもこの先で相手スパイの車の上に着地し、ちょうど2段重ねに。この時下敷きになった車が急ブレーキをかけたため、慣性の法則で上にのっていたモモの車は前へ、下の車は後続車がつっこんで故障。その隙にモモはうまく逃げることができたのだった。アクションシーンに加えてギャグが多く見応えあり。車のシーンなんか14話のレースか10話のバスを彷彿させます。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
無事駅に着いたモモ。しかし車は到着と同時に見事に崩壊。逆によくここまで持ったもんですね。ここで待ち合わせたキザな男、味方のスパイ。彼の名はジェームズ・ボンドならぬジェームス・ギブミ―、DOKOKANO情報部のエースらしい。画像は合言葉の「驚いた」の部分。セリフ的にはホロロイタみたいな感じに聞こえました。スパイなのに00モモにバラまで渡すあたり相当なキザであることは間違いない。「バラ」を渡して『そろそろ発車の「ベル」だ』のセリフはベルサイユの薔薇を意識した意図的なギャグ?そして再度崩壊する車がギャグに拍車をかけてますね。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
夜行列車に乗り換えて車内で話す二人。モモはワインを飲んでいます。変身すれば一応身体も大人ってことで間違いない?頭脳は大人なのかはわかりませんが(笑)
ペンギンのくしゃみのエキスごときでなぜここまで大騒ぎになっているのかを問うモモ。博士は熱い南の島で雪を降らせたいと考えているらしい。それって環境問題になりませんかねぇ(笑)まあ少しだけ使えば地球温暖化の抑制につながるのか?ギブ曰くスルメッチはこの研究を独り占めして大儲けしようと企んでいると。モモ「スルメッチなんかさぶっ潰しちゃうから(大声)」そんな危ない発言をデカい声で言うんじゃない!すぐ横を怪しいスパイが聞き耳を立てて歩くいているのなんかお構いなし。やっぱり見た目は大人でも中身は子供のモモちゃんですね。そもそも公共の場で重要機密を話しちゃう当たりギブも本当に情報部のエースなのか疑ってしまう、自称かもね(笑)
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
すやすやと部屋で眠るギブのもとに怪しい影、鍵を開錠してこっそりと部屋に侵入するスパイ。室内ではギブが快眠、寝相が悪くて床に落ちる。すかさず寝ぼけるギブの首を鎖で絞める。ギブ「う~、ギブ・アップ」これが言いたいためにその名前にしたのか(笑) そして隣の部屋から出てきたモモに薬を渡すよう要求をしてくる。モモは素直に箱を渡すが、スパイはモモ自身の手で開けるよう指示。どうせ箱に仕掛けでもあると考えるのは当たり前ですね、やはり国際犯罪組織だけあってスルメッチ側は慎重。こんな使い古しの手には乗らない。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
モモ「そうですかやっぱり使い古しの手ですか、それじゃあ」と物理攻撃(笑)う~ん、原始的ともいえるし巧妙な手とも言える。まあモモらしいといえばそこまでだけど。女性だからと言って油断していたんでしょうこのスパイも。あっさり目を回して倒れる。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
倒れたスパイからは無線が呼びかける。ギブが応答。
「残念でした、君たちの任務は失敗」「いつでも来い!」(落ちる巻いたバスタオル)こんな調子に乗っていつでも来いなんて言っちゃっているけど、下着の姿で言われても説得力0ですね。大体ねぇ、モモがいなかったらギブはこの時点でアウトだったでしょ。DOKOKANO情報部もこんなのがエースなら心配ですね。やっぱりエースってのは自称なんじゃないの(2回目)相手のスパイを刺激するような発言もしちゃうし、さすがにモモもこれには呆れてる。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
一方そのころ、お供たちはグルメポッポでモモの乗った列車を空から追従。さらには線路を先回りして偵察に行っていた。トンネルを抜けると雪景色…なんてことはなく銃口を向けた戦車が待ち伏せ。絶体絶命の危機、どうなるモモの運命?車内ではのんきにトランプで遊ぶモモたちだが、緊迫したBGMがそれどころではないことを示唆している。ということで続きは次回。
(C)ASHI PRODUCTIONS 1982
ラストシーンは相当遊んでいますよこの演出(笑)素晴らしい!こういった大人の本気の遊び心がアニメには必要なのだ。例え女児アニメでもね。
「サブタイトルなんてあてにならないミンキーモモ」(予告)
脚本 土屋斗紀雄 作画監督 飯村一夫
さて今回は言うまでもないですが有名なアメリカ映画の007をモチーフに脚本されています。もうタイトルからして直球!といっても私は007シリーズは見たことがないので語れないのですが…。国際的スパイやら複雑なメカやら、重要機密情報やらパロディ・ギャグとやら…魔法少女アニメとは思えないほどの男のロマンがあふれでる内容。今は性差別になりそうですが、完全に男向けの内容でかなり面白い展開。逆に当時の女の子はどう思ったのかが気になりますが(笑)この21話がきっかけでミンキーモモの魅力にとりつかれたお兄さんも多いのでは?この話を見ればどう見ても普通の魔法少女アニメではない、明らかに他の少女アニメとは一線を画す作品だということに気づくでしょう。この何でもありな自由な発想で練られた脚本こそミンキーモモの醍醐味ではないでしょうか。王道ではない変化球な魔法少女は天下の東映やぴえろでもない葦プロならでは。きっと脚本家も楽しくストーリーを考えたのではないかと想像できますよこの雰囲気。さらにモモとしては初の2部構成!力の入れようが他の話と違いますね。
今回は脚本は8話などでおなじみの土屋さん、作画監督は18話以来2度目の飯村さん。飯村さんは作監だけでなく原画も担当。EDクレジット見たら今回原画が2人しかいない…。結構大変だったのではないでしょうか?
話は変わりますが、初見が1か月前なので視聴記録が大幅に遅れています。この度ですね再度視聴して書いているわけです。しかも1か月前に前編を見たのにまだ後編の22話を見ていません(笑)どうなるモモ、手に汗握るハラハラドキドキの展開?しかも予告編で背中からジェット噴射で空飛ぶ子供モモちゃんがいてなんだこれは(笑)まさにカオス。